令和4年12月23日、長門市議会は定例会を開催し、様々な議案の審議を行った。
重要な議案として、令和4年度一般会計補正予算に関する議案第1号と第21号の両者が確認された。これらは賛成多数で可決され、その結果、地域の予算を含む支出が議決された。
議案第1号について、予算決算常任委員長の吉津 弘之氏は、油谷支所建て替えに関連する小さな拠点づくり推進事業が進められると報告した。設計業務は令和5年に開始され、工事は令和6年度から着手される予定である。地域住民との意見交換を重視しつつ進めていく方針を示した。
新型コロナウイルス感染症対策事業に関連する予算に関しても、委員から質疑がなされ、具体的な接種スケジュールや費用について説明があった。その中で、予定される接種人数と見込まれる費用に基づき、7,542万4,000円が必要であることが強調された。
さらに、若者起業家支援事業や観光振興について、執行部は新たな経済波及効果を期待していると語った。特に、地域外からの移住も視野に入れ、新たな人のつながりを運営に組み込むことを目指す。
また、福祉関連の予算にも焦点が当てられ、特に介護保険事業や後期高齢者医療事業に関する補正予算も増額されることが確認された。これにより、地域の高齢者支援が強化されることが期待される。
意見書案に対しても議論があり、特に学校給食費の無償化に関連する提案が行われた。中平 裕二議員は、全国的な無償化の流れを受けて、地域でも同様の支援を強化するべきだと訴えた。教育的な観点からも、すべての子どもが健康に成長するための安全ネットとしての機能を強調した。
このように、議会は市民生活に密接に関わる多くの問題を取り上げ、地域の未来を見据えた議論を展開した。今後も市民とのコミュニケーションを大切にしながら、持続可能な地域づくりに向けた取り組みを進める方針である。