令和2年12月8日、長門市議会において開催された第4回定例会では、重要なテーマである避難所運営や高齢者福祉に関する一般質問が行われた。
最初に、コロナ禍における避難所運営の在り方について、先野正宏議員が質問を行い、江原達也市長は、災害が発生した際に多くの避難所を設けることや、ホテルを利用した避難者の受け入れについての基準について言及した。
江原市長はコロナ禍においても、避難所の安全性を確保し、過密を避けるために様々な対策を講じているとし、ホテルや旅館の協力のもと、避難所の運営体制の再検討をしていることを説明した。
さらに、吉津弘之議員からは、高齢者や身体的な理由で逆に避難所に行くことが難しい人々への支援策についても問われ、江原市長は対応策を検討していると応じた。特に、分散避難が必要な状況を踏まえ、タクシー券制度を含む新たな支援策の導入が今後の課題であるとの見解を示した。
また、敬老祝い金についても言及があり、誕生月に支給する形への変更についての提案がある中で、江原市長はこの見直しを合わせて行う意向を示した。これにより、高齢者の特別な日をより意味のあるものにするための施策が期待される。
自治会運営に関する質問において、橋本憲治議員は、自治会間の格差について説明し、小規模自治会への支援策を求めた。江原市長は、自治会の重要性を認め、その活動を支えるために集落機能再生事業や地域協働体の設置を進める考えを示した。
この日の会議では、自治会や福祉に関する施策の必要性が強調され、市民生活を守るために市行政がどのようにこれらを実現していくかが、参加者から注目を集めている。