令和4年3月定例会で長門市議会が開催された。議事日程では会議録の署名議員の指名と一般質問が行われた。この日程に従い、林哲也議員が一般質問を行った。
林議員はまず、ロシアのウクライナ侵略について言及し、国連憲章に違反する行動を強く糾弾した。また、国内における独り暮らしの高齢者への「終活支援サポート事業」について市長に質問した。市長の江原達也氏は、死後事務サービスの必要性を認め、社会福祉協議会と連携し支援の体制を整えていく意向を持っていると強調した。
次に、林議員は油谷地区の小さな拠点づくり事業についても質問を続けた。このプロジェクトは、人口減少と高齢化を背景に、地域活動の集約や交流拠点の整備を目的としている。江原市長は、支所と消防署の集約について防災面からの合理性を説明し、高台からの移転が望ましいとの考えを述べた。ただし、地域住民からの反対意見も多く、懇談会での意見の一部を市政に生かしていく姿勢を示した。
さらに、制服についての質問も行われた。早川文乃議員は、制服の選定や経済的負担、性の多様性に対応した服装の選択の重要性を訴えた。現在、学用品の購入が経済的負担となっていると述べ、学校側からの制服についての協議の場が必要であると強調した。教育長の伊藤充哉氏も、地域の声を反映して学校運営を進める姿勢を見せた。
林議員と早川議員の質問からは、地元住民の声を反映した形で市政を進める重要性が見受けられた。市長や教育委員会もこれらの意見を受けて、より柔軟な対応を検討していく必要があるとの認識を示した。長門市議会は引き続き市民の生活向上に努める意義について考慮しているようだ。