令和3年3月24日、長門市議会は定例会を開催し、新型コロナウイルスに関する各種議題が取り上げられた。この中で、中平裕二議員は新型コロナウイルスワクチンの接種状況について質問した。
都道府県の協力を得て実施されるワクチン接種について、江原達也市長は、ワクチン接種推進室を立ち上げ、全庁体制での取り組みを整えたと述べた。高齢者への接種は4月以降を目指して準備が進められているとのことで、さらに集団接種も行うが、個別接種による実施が基本であるとの見解が示された。
その他、中平議員は本市の地場産業への経済対策としても言及し、経済観光部長の小林健司氏は、厳しい経済環境の中、宿泊業や飲食業を保護するための施策を講じると報告した。特に経営維持給付金の申請状況や、さらなる支援策を求める声についても言及された。
一方で、教育長の松浦正彦氏からは、学校給食の調理業務を民間に委託することについての説明があった。民間のノウハウを活用することで給食の質を向上させることが期待されるが、委託に伴う安全管理や衛生管理に十分な配慮が行われる必要があると強調した。また、調理員の雇用継続にも配慮がなされるとのことで、地域住民の雇用につながるような取組を続けていく意向が示された。
さらに、長門市の人口減少問題についても話が及び、さまざまな施策が進められていることが報告された。堀俊洋政策調整監は、人口減少対策に対する基本目標として、効果的な施策の推進に向けた進捗管理を行っているとし、市民への発信強化を図る必要があると述べた。
総務部からは、経営改革プランの評価と課題についても説明があり、今後は市民の意見も反映し、人口減少対策を強化していく方針が示された。昨年からのアンケート調査を通じて、市民の意見を集め、政策決定に役立てることの重要性が訴えられ、地域のニーズに応える施策の実施が求められている。今後も議会では、施策の進捗状況を追って、市民の生活向上を図るための議論が続けられる見込みである。