令和3年9月14日、長門市議会の第3回定例会が開かれた。この日の議事では、多くの市民が関心を寄せる重要なテーマが取り上げられた。特に消防団員の確保や新型コロナウイルス感染症対策が主要な議題となり、様々な意見が交わされた。
消防団員の確保について、西村良一議員は「地域防災力を維持する重要性」を訴え、近年の人口減少がもたらす影響について指摘した。江原達也市長は、消防団の重要性を強調し、「地域防災のリーダーとして、消防団員の確保はますます重要」と述べた。また、現在の消防団員数は986人で、定員1070人に対して92%の充足率との報告があった。
新型コロナウイルスへの対応も、引き続き議論された。林哲也議員は「医療へのアクセスやワクチン接種についての具体的な対策」を市長に問いかけ、江原市長は「今後も市民のいのちと生活を守るため、経済と感染拡大防止を両立させながら対策を講じていく」と答えた。
さらに、天井山風力発電事業に関して、市民からの反対意見も多かった。事業者が地域住民の理解を得ることが重要であるとして、住民説明会の実施が求められる中、江原市長は「住民の声を反映しながら進める」との方針を示した。特に、環境影響評価に基づく住民の合意が不可欠であることを認識しているようだ。
また、長門市駅南口のまちづくりについての質問もあり、駅周辺の活性化に向けた取り組みが進められていることが説明された。市内の古い商業施設が閉鎖される中、地元住民や事業者との連携を強化し、地域全体を支える新たな拠点づくりを市長は目指すと述べている。さらに、商業振興と共に市民の安全や安心の確保も不可欠だと強調した。