令和2年6月19日、長門市議会は定例会を開催し、17名の議員が出席した。
この日の議題は多岐にわたり、特に長門市農業委員会委員の任命に関する議案が主な関心を集めた。議長である武田新二氏は、議案第6号から第24号までを一括して議題とし、質疑を行うことを提案した。議員からの特別な質疑はなく、議案はそのまま提案され、全ての議案が同意をもって決定された。
また、議題に上った報告としては、令和元年度の長門市一般会計予算に関連する繰越明許費繰越計算書が示された。報告第4号では、公益財団法人長門市文化振興財団の経営状況について質疑が行われ、特に新型コロナウイルスによる影響が強調された。林哲也議員は「ルネッサながとは、山口県を代表する文化発信の重要拠点であり、その影響を無視できない」と発言した。
経済観光部長の小林健司氏は、令和2年度の事業計画について言及し、コロナ禍の中で数件の文化事業が中止となったことを説明した。特に「開館20周年の記念イベントは大変意義深いものだったが、中止せざるを得ない状況です」と述べた。
さらに、一般社団法人アグリながとの経営状況についても議論が交わされ、経済観光部長は「初年度の事業運営は順調に進んでいる」とする一方で、今後の課題として「収支計画の見直しが必要」とも指摘した。アグリながとは、農産物の産地化を目指す中で「担い手不足の解消」に向けた活動を強調し、長門市が直面している農業の課題が議題となった。
議案第1号から第5号まで、及び第25号についても質疑が行われず、採決に入り、各常任委員会に付託されることが確認された。議長は、今後の委員会での審査期限を設定した後、長門市議会は6月20日から7月2日までの休会を宣言した。次回の会議は7月3日午前9時30分に予定されている。