令和5年9月11日、岩国市議会の第4回定例会での一般質問が行われ、市の行政や交通機関に関する重要な議題が浮き彫りになった。
この日、市議会では人口減少やその影響が取り上げられ、具体的には「岩国市のまちづくりについて」の議題が議論された。議員からは、長期的な視点で政策を展開し、地方の活性化を目指すべきという意見が出され、市長の福田良彦氏は「今後も市民サービスのバランスを保ちながら、まちづくりに取り組む」と強調した。
また、市の空の玄関口である「岩国錦帯橋空港の今後について」も重要な議題となった。議員たちは、空港の利用促進や将来の増便について質問し、市は積極的な施策を講じていくことを約束した。特に、沖縄便については利用促進に向けた戦略が求められており、観光促進にもつながるとして議論された。
さらに、猿による農作物被害が深刻であるとの認識から、猿の個体数を管理するための捕獲対策が強化される必要性が訴えられた。農業を営む住民からの切実な声が上がり、市は猟友会と連携し、今後の取り組みを強調した。特に、捕獲に成功した報告があり、具体的な成果が期待される中で、地域住民の安心・安全が確保されることが望まれる。
また、消防団員の処遇改善についても言及され、火災発生時における出動要請方法の改善策が進行中であることが報告された。市は、消防団員への負担を軽減することに力を入れており、今後も各種取り組みを強化していく方針である。
議会全体を通して、市は今後も地域のニーズに応じた施策を展開し、特に人口減少や交通機関の維持管理において積極的な姿勢を持って取り組む必要性が再確認された。市民が快適に生活できる環境を整えるための努力が求められている。