令和6年第2回岩国市議会定例会では、重要な議題が多く取り上げられた。特に注目されたのは、地域防災計画及び国土強靭化地域計画についてである。
この計画は、南海トラフや大竹断層による地震などの災害リスクを見据え、2024年度からの見直しが進行中とのこと。市では、具体的な施策として住宅・建築物の耐震化や、交通施設の防災対策を講じる方針を強調した。特に、韓国や中国地方で頻発する地震に鑑み、慎重に見直しを進めることが必要であるとされた。
また、防災指針に基づき、地域のハザード情報の整理と災害リスクの回避へ向けた取組も重要視されている。岩国市では、特に液状化対策の必要性が強調され、既存の公共施設や住宅に対する評価と実効性を確保するため、様々な施策を講じる必要があるとの見解が示された。
次に、新岩国駅前広場の改修工事についての進捗状況が報告された。新岩国駅は周遊交通の要所であるため、駅前広場の利便性向上が強く求められている。工事は進められ、安全性向上に向けた多様な施策が採用されているが、駐車場の不足が問題視されており、代替措置についての当局からの明言が求められた。
さらに、MICE誘致の可能性についても議論された。市は現状、公共の収益が少ない中で」とされ、効果的なプロモーションが求められている。観光を通じた経済効果を生むためには、地域の魅力を効果的に発信し続ける必要があり、行政のサポートと地域連携が重要だと評価された。地域の活性化に向けて、様々な取組が必要だと認識されている。
他にも、太陽フレアに伴う通信障害や社会インフラへの影響についての警告が紹介され、市民の事前の情報収集及び備蓄が有効だとされており、国の動向に注視しながら、周知が進むことが求められた。これらの結果、岩国市は防災意識を高めることが不可欠であるとされ、今後とも市民の理解を促進する必要があると強調された。