岩国市議会は、令和6年の第1回定例会で、強度行動障害者に対する支援拡充を求める議論が行われた。福祉部長の中本十三夫氏は、地域社会での支援体制の重要性を強調。具体的には、強度行動障害を有する159人を把握しており、これらの方々を支えるために、地域の障害者相談支援事業所との連携を強化し、周知活動も進めていると述べた。
また、行動援護の実施事業所が市内に存在しないため、知的障害や精神障害者のための移動支援を提供している現状を説明。その上で、今後も人材確保や専門的な知識を持つ従業者の育成に向けて努力を続ける方針を示した。
スポーツを通した世代間交流について、文化スポーツ振興部長の遠藤克也氏は、ニュースポーツの普及が重要であると述べ、モルック競技の推進活動についても言及。市内ではこの年、初めてのモルック大会が開催され、多世代交流を促進するための施策が進められていることが報告された。
通学路の安全についても意見が述べられ、教育委員会では通学路の見直しや危険箇所の改良について、地域住民としっかりと連携をとりながら改善を行っていることを説明。今後も、子供たちが安心して通学できるよう、さらなる安全対策を講じるべきとの提案がなされた。
これらの施策には、地域のニーズに応じた支援を行うことが求められており、岩国市は引き続き、国や県の支援を活用しながら、施策の充実を図っていく考えを示した。市民の生活がより良いものになるために、地域全体での協力が必要とされている。