令和6年第1回岩国市議会定例会が3月6日に開催され、議題は多岐にわたります。開催初日、議長の桑原敏幸氏が会議を開くことを宣言しました。議事日程には、会議録署名議員の指名や一般質問、消防団員等公務災害補償条例の改正案が含まれています。特に注目されたのは一般質問においての姫野敦子議員による発言です。現状、全国の低下する自給率に対し、女性の活躍促進や子供の居場所づくり、災害対応や岩国基地周辺の交通問題など多岐にわたります。
姫野議員はまず、女性管理職の登用について質問し、岩国市特定事業主行動計画で18%まで引き上げる目標を掲げていると述べました。福田良彦市長はこの計画の重要性を強調し、男女両方が活躍しやすい環境づくりに努めると答えました。
次に、児童・生徒の居場所についての質疑が続き、岩国市では地域での子ども食堂や学習支援の必要性が高まっていることを報告しました。議員や市長も地域と連携し、取り組みを進めると表明しました。
また、能登半島地震での教訓を生かし、災害対応についての見直しや物資供給の体制についても話題に上がり、特に山間部への物資供給において空からの輸送手段の導入を望む意見が出されました。
さらに、岩国基地周辺の交通問題についても討議され、基地との共存の観点からの解決策が求められました。特に、岩国駅バイパスと昭和町藤生線の整備に関しては、両者が相互に補完し合う重要性が指摘されました。
最後に、食料自給率の向上について、岩国市自体の取り組みが不足しており、地域農業の振興と企業との連携が急務であるとの意見がまとめられました。議会は、今後とも地域を支える施策の検討を続けていく姿勢を示しました。