岩国市の議会が開かれ、多くの重要な議題が取り上げられた。特に焦点となったのは、国病跡地に建設中の「いこいと学びの交流テラス」に関する進捗報告である。現在、施設の造成工事が順調に進んでおり、来年度以降には本格的な建設作業が開始される予定である。市は、特に交通アクセスの改善を図るため、国道188号沿いに並行して新しい道路の整備も計画していると報告した。さらに、市民からの愛称募集も考慮に入れ、地域に親しまれる施設づくりを目指すと述べた。
また、米軍基地に関する問題も喫緊の課題として取り上げられた。11月29日に発生したオスプレイの墜落事故を受け、市民の不安が高まる中、福田市長は安全対策強化の必要性を訴えた。政府は、墜落事故後にオスプレイの飛行停止を決定し、事故原因の把握に全力を挙げているとした。市民の安全を優先し、基地問題に対する連携強化も重要であると認識を示した。
さらに、高齢者に優しいまちづくりでは、詐欺被害防止の取り組みについて議論された。各種相談窓口の周知を通じて、市民が安心・安全に暮らせるよう支援する方針を確認した。特に年末年始を控え、詐欺防止の啓発活動を強化する計画も明言された。市民に寄り添った窓口対応を心がけていることも強調された。
最後に、公共交通の円滑な接続について、市では各交通機関との連携を強め、住民の利便性向上を図る施策を進めている。特に新岩国駅でのバス接続の問題に触れ、運行スケジュールの見直しを関係機関とともに進めていく意向を示した。