今議会では、令和元年第2回岩国市議会定例会が開催され、重要なテーマとして「基地に起因する諸課題」「安心・安全対策」「まちづくり」「教育行政」「自転車の安全利用」などが挙げられ議論が交わされた。
特に、桑田勝弘君(公明党議員団)の一般質問では、岩国基地に関連する騒音問題が取り上げられた。桑田君は、空母艦載機の移駐後の騒音状況の検証結果について問い、市は国に対して騒音軽減措置を強く求めていると述べた。市長の福田良彦君は、飛行運用に係る騒音軽減措置の実施や、地域振興策の確実な実施について要望していると強調した。
また、まちづくりに関しては、岩国市地域公共交通網形成計画や立地適正化計画が進行中であり、公共交通の利便性向上に向けた取り組みが進められている。市の堅実な施策が地域住民の日常生活を支え、特に高齢者や交通空白地域の方々への解決策を模索していることも強調された。
教育行政についても質問があり、特に理系人材育成や英語教育が重要視される中、科学センターの整備に向けた議論が進められるべきであると提案された。科学技術の進展や社会的要請に応じた教育政策の充実が求めらている。
最後に、交通安全については自転車利用者のマナーの向上が必要で、ルール違反の自転車利用者が多く見受けられる現状への危機感が表明された。自転車保険の加入を促す必要性についても言及があり、市民への啓発活動が強化されることが期待されている。
このように、岩国市議会におけるさまざまなテーマにおいて、地域の方々の生活の質を低下させない取り組みが呼びかけられ、将来に向けた行動計画が議論される重要な場となったものと評価される。