令和5年3月8日、岩国市議会において第1回定例会が開催された。
この会議では、議員たちが一般質問を行い、特に再生可能エネルギーの導入と「塩漬け土地」の問題が焦点となった。
石本崇議員は、太陽光発電および風力発電についての進捗状況を市長に問いかけた。
市長の福田良彦氏は、現在進行中の美和町の太陽光発電に関して、土木工事はほぼ完了しており、パネル設置などが進行中であると報告した。さらに、同事業は6月から7月にかけて稼働予定で、近隣住民との協定を基に環境保護にも配慮していると強調した。
また、風力発電事業についても、最大33基の風力発電機が設置される計画があり、環境影響評価の段階は進行中であると述べた。
加えて、「塩漬け土地」問題についても議論が行われた。副市長の杉岡匡氏は、旧中潮田船だまり事業用地についての現状を報告し、長年にわたる利用計画の未策定を認め、引き続き解決策を模索する意向を示した。
その上で、議員たちはこの土地の最適な活用方法について再度の策定が必要であると強調した。議場では、議員たちから過去の経緯が透明でないとの厳しい意見も寄せられた。
市の関係者も引き続き問題解決に向けた姿勢を示していく意向を表明しているが、効果的な対策の必要性が強調された。今後の対策がどう進展していくのか、市民の注目が集まるところである。
議会の終了後、福田市長は今後の公共交通と地域活性化に向けた取り組みについても触れ、地元住民が一緒に地域を盛り上げていくことが必要であるとの認識を示した。議会は今後の展開に期待を寄せて会議を締めくくった。