令和元年第4回岩国市議会臨時会が11月15日に開会された。本会議では、これまでの議事日程に基づき、重要な報告及び意見書が審議され、特に米軍に関する問題が焦点となった。
会期の決定や議会運営委員の選任がまず行われた後、報告第19号として公用車の事故に関する専決処分が報告され、事故の詳細と損害賠償について市側から説明があった。また、報告第20号で市道における事故の専決処分についても市側から説明が行われた。これらの報告は、市の交通事故の管理についての重要な示唆を提供した。
次に、議会運営委員会での特定事件についても議題に上り、FA-18とKC-130による墜落事故に関する調査結果が詳しく報告された。岩国市市長の福田良彦氏が、事故の発生原因に関して「言語道断」と述べた内容は、出席した市議たちの関心を集めた。市長は報告書に基づき、米軍の部隊において「規律違反」が常態化していた事実を指摘し、市民の不安を一層強めるものとなっていると強調した。
市長はまた、米軍による航空機運用における安全教育の徹底を求め、報告書の内容については国に説明を求めていく姿勢を示した。特に、事故の調査結果において「手放しの操縦」「飛行中の読書」といった規律違反の行為が明らかとなったことは、今後の米軍管理の在り方に重大な影響を与えると考えられている。
また、議員提出の「米軍の綱紀粛正及び国からの適切な情報提供を求める意見書」にも議会は賛同し、これが承認された。この意見書には、国からの情報提供が不十分であるとの指摘や、米軍による綱紀の強化を求める内容が含まれており、議会側の強い意思が表れている。
今後、国に対してはより実効性のある改善を求めるとともに、米軍への厳しい監督と透明性のある情報提供を引き続き強く要請していく姿勢が必要とされている。市民社会における不安を解消するためにはこれらの取り組みが不可欠であり、議会の役割の重要性が再確認された回となった。