岩国市議会の令和元年第3回定例会が9月11日に行われ、様々な議題が議論された。
そこで重要な問題が取り上げられた一つが、放課後児童教室の待機児童に関するものである。現在、岩国市には一致が求められる課題が残っており、特定の小学校においては、依然として多数の待機児童が存在する。
市は、岩国小学校と平田小学校については新たに予算を計上しており、他の小学校についても、空き教室の活用などを検討し、待機児童解消に向けて協議を進めている。特に、放課後児童教室の運営には支援員の確保が課題であり、ハローワークを通じての募集や、地元の保育士などとの連携が重要視されている。
次にいじめについて、最近の3年間におけるいじめの認知件数は増え続けており、教育委員会はこの増加をいじめを幅広く認知し、早期に対応できている結果と捉えている。しかしながら、いじめの減少には至っておらず、今後の取り組みにはさらなる工夫が求められている。特に、教職員の意識改革や情報共有の仕組みが整備され、全体での問題解決が進められるべきとの意見が出されている。
さらに高齢者の生活支援に関して、市営住宅の入居条件に触れ、高齢者の住宅確保についての柔軟な対応が求められている。その一環として持ち家がある場合も支援対象とすることが必要であり、利用者の実情を考慮した上での柔軟な運用が期待されている。
今回の定例会では、岩国ブランドの進展も議題に上り、市民が愛着を持てる特産品の開発とそのPRがなされている。例えば「岩国寿司」や「岩国れんこん」といった特産品の魅力を活かした地域振興が模索されているが、地域に根ざした取り組みがより強化されることが求められる。
最後に基地問題について、最近の米軍関係の事件が続いている中で、基地政策担当部長は、事件が起こった際の迅速な対応や要請が行われていることを説明した。特に、事件に対して市長からの注意喚起が行われたが、警察との連携が不足しているとの批判もある。
このように、今回の定例会では、放課後児童教室やいじめ、地域活性化など幅広い課題に対して、具体的な行動が求められていることが明らかにされた。今後、市としてこれらの問題にいかに取り組んでいくかが問われている。