令和2年第1回岩国市議会定例会は、3月9日に午前10時から開催され、さまざまな議題が討議された。
まず、産婦健康診査事業について、市長は、出産後間もない女性に健康診査を実施することにより、産後鬱の予防を図ると述べた。自身の健康だけでなく、子どもへの虐待予防にも寄与することが期待されており、医療機関との連携により支援体制を整えると強調した。
さらに、育児不安解消の取り組みとして、妊産婦の相談窓口が設置されており、保健師や助産師による訪問支援が行われる予定だ。これによって、育児に関する不安を軽減し、安心して子育てができる環境を整える目指している。
地域包括ケアシステムの深化・推進に関しては、医療・介護の連携が重要視されており、岩国市では医療と介護の多職種間の相互理解を深めるため、地域包括ケア推進協議会が設立された。この協議会では、医療と介護を必要とする高齢者の在宅生活を支えるため、専門職の窓口を開設するなどの支援が進められている。
基地との情報共有強化の取り組みも重要視されており、市長は新型コロナウイルス感染症への対応において、基地メディカルチームとの連携を進め、情報共有の仕組みを確立したと発言した。
その他、シティプロモーションや中山間地域振興についても多くの意見が出された。特に、中山間地域では移住希望者のつなぎを強化するため、地域住民との連携を深め、新たな取り組みが求められる。
文化面では、岩国市民文化会館の運営により、市民の文化活動が奨励されていたが、利用状況を改善するためにも更なる開放、地域貢献が必要であると指摘された。市長は今後も親しまれる運営に努める旨述べた。
今回の会議では、これらの議題が市民生活の質を向上させるための施策に反映されるよう、慎重な運営が求められている。