令和3年第4回岩国市議会定例会が9月8日に開かれ、市議会では会議録の署名議員の指名や一般質問が行われた。
冒頭、議長の藤本泰也君は所定の出席議員が確認できたため、会議が成立したことを報告した。これに続き、会議録署名議員の指名が行われ、7番の矢野匡亮君、8番の武田伊佐雄君、9番の重岡邦昭君が指名された。
続いて一般質問が行われた。10番の広中英明君は、新型コロナウイルス感染症について質問し、市民の安心と安全な生活の保障が岩国市の責務であると強調した。特に、暑さが続く中での健康対策や感染対策の必要性について訴えた。さらに、過去の土砂災害の事例を引き合いに出し、行政が住民の声に耳を傾け、事前の危険箇所の調査が必要であるとの意見を述べた。これに対し、市長の福田良彦君は、土砂災害警戒区域の調査について迅速に対応していることを示し、一定の安全確認が行われていると答えた。
また、広中君は、安全対策に加え、小・中学生の登下校時の安全やいじめ問題についても言及した。特に、いじめ問題においては、コロナ禍で多くの子どもたちがストレスを抱えている現状を指摘し、実態の把握と効果的な対策が求められると述べた。教育長の守山敏晴君は、教育委員会としての取り組みを強調し、現在進行中のいじめ対策の見直し等について報告した。
議長の藤本君は、次に7番の矢野匡亮君の一般質問に移り、土砂災害や道路整備といった地域の課題が取り上げられ、各議員から具体的な対応策についても意見が交わされた。この日の討議では、今後の岩国市が直面する環境問題への取り組みも重要視されている。
教育や安全対策に関する意見表明があった中、市の施策として、子どもの安全な生活環境の確保や文化、福祉の充実が図られる必要があるとの指摘がなされた。特に、地域による特性を活かしながら、若者へ向けたキャリア教育や、障害者への配慮が求められている。
このように、令和3年第4回岩国市議会定例会では、市民ニーズに基づいた地域の厳しい現況を踏まえた質問が繰り広げられ、市の将来に向けた施策の充実が期待される結果となった。