令和4年第3回岩国市議会定例会が6月20日に開催され、議事は主要な項目に沿って進められた。
会議は午前10時に開議し、最初に会議録署名議員の指名が行われた。今回は28番松本久次氏、29番植野正則氏、30番片山原司氏が指名された。
続いて、一般質問が行われ、広中信夫議員が「自治会に対する行政支援」や「中山間地域の人口減少問題」についての質問を行った。彼はまず、自治会の加入率低下について述べ、加入促進に向けた具体的支援策の必要性を強調した。最近のデータでは、自治会の加入率は平成24年度の77.45%から、現在の71.72%に減少している。
さらに、広中議員は中山間地域における人口減少問題についても触れ、実態把握や施策推進に関する質問が続いた。特に、過去10年間で岩国市の人口が14万3587人から12万7280人に減少している点を挙げ、緊急な対策が求められると訴えた。福田良彦市長は、中山間地域振興のための基本計画に基づき、移住や定住促進の施策を講じていると答えた。
また、婚活促進の取組についても言及され、福田市長は、婚活の重要性を認識しつつ、各種イベントや支援策が展開されていることを報告した。しかし、広中議員は、婚活支援事業が昨年度で終了したことに対し、その影響を懸念する声を上げた。特に、婚活の進展が少子化対策において不可欠であるとの見解が示された。
その後、他の議員による質問も続いた。武田伊佐雄議員は、主権者教育や科学センターの取り組みについてさらに具体的な質問を行い、教育関連施策の進捗状況についての情報を求めた。教育長は、主権者教育が様々な形で進められていることを説明し、地域活動との連携を強調した。
本日の議事は、特に若者世代を中心にした地域活性化に向けた施策が重要であるとの認識が強調され、討議が進められた。このように、岩国市議会では地域の課題解決に向けた議論が活発に行われており、市民生活に直接関わる重要な問題が取り上げられています。市としても、今後の答弁や施策により具体的な動きに期待が寄せられる。