令和5年第1回岩国市議会定例会が3月3日に開催された。
初めに、会議録署名議員の選任が行われ、その後、一般質問へと進行した。今回の議会では、特に岩国錦帯橋空港の利用促進に関する質問が多く取り上げられた。藤本 泰也議員は、空港が開港から10周年を迎えるにあたり、その利用促進の成果や今後の展望について市長に質問を投げかけた。
市長の福田 良彦氏は、空港利用率が昨年も増加し、多くの工夫を重ねてきたことを報告した。特に、首都圏や沖縄とのアクセスを強化するために、観光物産展や地域連携イベントに取り組む姿勢が見受けられた。また空港周辺地域の振興や観光情報を発信する活動が評価されており、今後もさらなる利用促進に向けた方策を模索していると述べた。
次に、職員定員管理の話題へと移り、議員は定年延長制度による職員体制への影響を指摘した。特に新規採用の難しさが示され、施行開始からの状況を踏まえて適切な管理が求められる。岩国市では、各年度で新規採用職員の確保を目指し、今後も人事政策を見直していくことが強調された。
また、ヤングケアラー支援に関する質問もあった。学校や地域での相談体制の強化が図られているが、より効果的な支援につなげるための施策を検討中であると報告された。特に、学校現場での発見を促す環境作りが重要とのことだ。
さらに、錦帯橋創建350周年を控え、地域のイベントや取り組みの紹介もなされた。地域のシンボルである錦帯橋の魅力を発信し、活気あるまちづくりにつなげる施策が期待されている。市長は市民との連携を重視し、様々なイベントを通じて市の魅力を広めていく方針を示した。
今後の議会においては、これらの施策が具体的にどう実現されるのか、注視していく必要がある。特に空港利用促進や職員採用の問題、ヤングケアラー支援の枠組みの構築は、岩国市の持続可能な発展への大きな要素となるであろう。