岩国市議会では、令和2年第5回定例会において、各種の審議が行われ、市民の大切な文化財、特に錦帯橋の保存や利用に関連する諸問題が浮き彫りになった。
最初に言及されたのは、7月に発生したバイクによる錦帯橋侵入事件で、市中に多大なショックを与えた。この不適切な侵入により橋板に与えられた被害が文化財としての価値を脅かす懸念が広がった。
市長は、体感として文化財に対する無理解を訴え、「市民の宝である錦帯橋に損傷を与える許しがたい行為である」と強調した。
文化財の健全度調査も光を当てられ、調査によれば、腐朽や強度の問題はなかったことが確認された。これにより、持続可能な運用が可能である旨も報告され、今後も維持管理を徹底するとしている。
さらに、世界文化遺産登録に向けた活動が進行中であり、国への要望も行われている。本市は、地域の特色を生かしながら、この登録を目指す取り組みを強化している。
一方、装港小学校の講堂については、近年の人口減少や高齢化の影響から優先順位が話題として上がっており、建物の老朽化に伴う改築計画が進められ地元住民と協議を重ねる必要がある旨が述べられた。