令和4年11月28日、岩国市議会は第6回定例会を開会した。
今定例会では、教育長報告を受けて、議員からはタブレット端末の保管問題について厳しい意見が寄せられた。教育長の守山敏晴氏は、タブレット端末の不適切な管理が原因で、個人情報が漏洩したと述べ、学校での適切な保管方法への見直しを宣言した。報告の中で、事故の経緯を説明することにより、生徒の心のケアに全力を尽くす考えを示した。
議員の小川安士君は、録音された内容について「不適切な会話が日常的に行われていた場合が心配」と指摘。このことが教育理念にも影響する重要な問題であると強調した。一方、教育次長の丸川浩君は、教職員に対する指導が進められていることを回答し、教育委員会として生徒の人権を守るための取り組みを続けることを約束した。
また、教育長は今後も生徒へのケアと情報モラル教育の充実を図ると語ったが、議員たちの疑念は消えなかった。特に長岡辰久君は、全校集会や保護者会の開催が遅れた点を問題視し、もっと迅速に対応すべきだったと強調した。
続いて、市長の福田良彦君が令和4年度一般会計補正予算について説明。
この補正予算は、職員の変動に伴う人件費やエネルギー価格高騰に伴う電気代の増額を含んでおり、合計3億3,113万8,000円の補正を見込んでいる。議員たちからはこの内容に対する質疑はなく、教育民生常任委員会へ付託される運びとなった。これにより、今後の行政運営の安定化が期待されている。さらに、新たに策定される岩国市総合計画についても議論がなされた。
この計画は人口減少をみるに、自治体の課題となる福祉や教育、地域経済の施策を長期的に見据えたものである。今後、議員たちはこの計画を承認し、市民の生活の質向上に向けた取り組みを進める意志を示した。また、コロナ対策や地域振興に向けた新たな施策も企画されていることも大きな関心を集めた。
最後に、各議案の委員会付託が決まり、次回12月7日の会議へとつながる。