令和元年第5回岩国市議会定例会が開催された。議案の審議や特別委員会の報告が行われ、重要な決定が相次いだ。
本定例会では、令和元年度岩国市一般会計補正予算(第2号)が中心議題となり、経済常任委員会から提出された同議案は、慎重に審査された。松川 卓司議員(経済常任委員会委員長)は、議案第133号について、所管分が原案「妥当」と認められたことを報告した。また、教育民生常任委員会や建設常任委員会からも同様に評価され、最終的に全会一致で可決された。
特に、教育民生常任委員会では教育費の中学校施設整備費に関する質疑が交わされ、必要な工事が急務であることが強調された。武田 伊佐雄議員(教育民生常任委員会委員長)は、「緊急性の高い工事に対する適切な優先順位付けが実施されている」と述べた。
また、防災・減災対策推進調査特別委員会による中間報告が行われ、河合 伸治議員(委員長)は、昨年の集中豪雨災害に対する対応と被害状況について詳しく説明した。委員会では、課題を整理し、再発防止策と復旧状況を確認することを目的に、8回の委員会を経て基礎データをまとめている。特に、災害復旧工事の人手不足や情報伝達の課題が浮き彫りになり、今後の方策が検討されている。
さらに、岩国市長の福田 良彦氏は、4年間の任期を振り返り、議員や職員、市民に対する感謝の意を表した。市政運営については、今後も柔軟な制度改革とスピード感を持って進める必要性が訴えられた。特に、「災害時の対応や新技術の導入が課題であり、連携を強化していかなければならない」と強調した。
この定例会では、市民生活に密接に関連する議案が可決され、岩国市のさらなる発展が期待されている。