令和3年12月10日に開催された岩国市議会定例会では、各議員から地域の重要な課題について活発な議論が交わされた。藤生駅の改築については、老朽化が進む駅舎の必要性が指摘され、駅舎改築や周辺整備についての計画が求められた。特に、南岩国駅や岩国駅が整備されたのを受け、藤生駅にも同様の投資が期待されている。
藤重建治議員は、農業振興と高齢者福祉対策について質問した。農業振興に関しては、大型特殊自動車免許の取得に関する周知が不十分であり、事故などを防ぐための対策が必要であると強調した。一方、高齢者福祉に対しては独居高齢者への終活の推進が重要であり、孤立を防ぐため市民生活部や社会福祉協議会との連携が求められた。
また、丸茂郁生議員からは、危険な箇所の照明改善に関し、夜間走行の安全対策についての提案があった。具体的には、カラー舗装や効率的な照明の設置が市民の安全確保に寄与するとの見解が示された。
このほか、健康福祉に関する質問も多く、保健センターの機能強化について議論された。コロナ禍における多様な保健サービスの必要性が確認され、地域包括支援センターとの連携も重視された。保健センターの老朽化に関しては、耐震基準を満たしているものの、エレベーター未設置のため、バリアフリー化の重要性が提起された。
さらに、夜間の照明に関しては、約92%の防犯灯がLED化され、照明改善が進んでいる一方、一部地域では照明不足の懸念が残ることが報告された。今後の課題として、照明の新設や交換を通じて更なる安全性の確保が求められており、これらの取り組みが地域の活性化にも寄与すると期待される。