令和4年第4回岩国市議会定例会が開催され、新たに提出された議案に関する質疑が活発に行われた。
会議は令和4年8月26日午前10時に開会し、まず会議録署名議員の指名が行われ、次いで会期の決定が確認された。会期は本日より9月22日までの28日間と決定し、議長の桑原敏幸氏が議事を進めた。
特に注目されたのは、岩国市土地開発公社、いわくにバス株式会社、一般財団法人玖珂町体育施設等管理協会、美川開発株式会社の経営状況についての報告だ。大西明子議員は、「いわくにバスの報告において人件費が減少する見込みとあり、実際の減便の状況について尋ねた。これに対し、総合政策部長の國廣光秋氏は、10月から廃止される路線の具体名として北河内線、上迫線、上阿品線が挙げられ、乗合タクシーによる代替運行が決定しているとの説明があった。
次に、令和3年度財政の健全化判断比率等の報告がなされた。会計報告では、令和3年度の実質赤字が生じていないとされたが、盛り込まれた各特別会計も含め、市の財政状況についての詳しい分析がなされた。
さらに教育委員会からは、2021年度における教育施策の評価報告が行われ、特に岩国徴古館や中央図書館の事業について、成果が述べられた。守山敏晴教育長が、各事業のために達成度や効率性が高く評価され、特に図書館においてはネット利用が増加している旨を報告した。
また、人権擁護委員の推薦案についても審議され、市長の福田良彦氏が推薦背景を述べ、議会からも特に意義に対する異論は上がらなかった。
最後に、岩国市の収益が入出金ともに健全であることを報告しつつ、今後の財政運営の方向性や新たな条例に関しての意見が出され、審議が終了した。議案の多くは委員会において審査される予定で、次回の議会も引き続き注目される。