今月の岩国市議会では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた文化・芸術活動についての質疑が行われた。議員の田村博美氏は、コロナ禍の中での岩国市文化芸術振興プランの推進や、市民文化祭、錦帯橋芸術祭の今後の運営についての見解を求めた。特に、文化活動が不要不急なものでないことを強調し、活動の継続が重要であると訴えた。
田村氏は、今年度の錦帯橋芸術祭について、中止なのか、形を変えて開催するのか、決定策を問うた。文化スポーツ担当部長の藤本浩志氏は、「新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、昨年は3日間の開催を行ったが、今年は11月7日の1日開催となる」と述べ、参加人数の制限が必要になる可能性があると説明した。また、今後の開催にあたっては、事前の周知が大切であることも触れた。
市民文化祭に関しては、コロナ禍により例年通りの開催が難しい中、クラフト展や作品公募を中心としたイベントに内容を絞ることが決まったとのこと。この中で、支援が必要な文化芸術団体に対する具体的なお力についても質問があり、文化活動の再開を促すために情報提供を強化する方針を示した。
議会では、市民活動の支援や文化イベントの開催形式を変えるという発想が求められ、関係者との連携を強化していく意向が示された。今後も、岩国市は市民が文化・芸術活動を通じてコミュニティを形成し、心豊かに暮らせる環境づくりを進める必要がある。
公共施設におけるキャッシュレス化に関する取り組みや、地域社会における文化活動の支援も考慮され、市長や教育長、各担当部の間で具体的な方針が整理されているという。将来的に、文化芸術活動の促進策が新型コロナウイルスとともに生きる社会を構築するための重要な要素になることが期待される。また、パブリックアクセスロードの閉鎖問題についても意見が交わされ、早期開放に向けた国との協議の重要性が再確認された。