令和4年第4回岩国市議会定例会が9月22日に開催された。この会議では、台風14号による災害の影響や、各種審査報告、議員提出議案に関する重要な議題が取り上げられた。
市長の福田良彦氏は、台風によって被災された方々に心からのお見舞いを述べた。台風は9月14日に発生し、18日の午後には岩国市に最接近した。市は、災害警戒本部を設置し、早期避難場所を開設。約400ミリの雨量を記録し、多数の避難指示が発令された。実際、この対応によって308世帯、499人が避難したと報告した。具体的な被害状況については、住民や公共施設への浸水が確認されている。
続いて、災害対策についての質疑が交わされた。市内の中心部では浸水被害が少なかったことに言及し、どのような浸水対策が功を奏したのかを議員から質問された。福田市長は、浸水対策として過去数年間に取り組んできた地下貯留槽やポンプ設置の効果を強調した。
また、経済常任委員会からの認定報告において、令和3年度岩国市一般会計歳入歳出決算について慎重審査が行われ、承認された。この報告では、農業の振興や観光施設の運営など、地域経済の活性化に向けた施策についても話題になった。特に、岩国和牛のブランド化に向けた取り組みや、創業支援活動が評価された。
さらに、議員提出の意見書も可決された。この中には、駐留軍関係離職者の雇用安定確保を求める意見書や、水田活用の交付金見直しについて、5年ルール導入の撤回を求める内容が含まれている。女性デジタル人材育成支援の強化も強く意義が訴えられた。
最後に、今期で勇退する5人の議員の感謝の言葉と共に、台風被害を含む地域への惜しみない支援の必要性が強調された。福田市長は、今後も市政の発展のために市民とともに歩んでいく意向を示し、議会全体のさらなる団結を呼びかけた。