令和3年第4回岩国市議会定例会が、2021年8月27日に開会した。議会では、会期の決定や会議録署名議員の指名が行われ、議会の運営が開始された。
この日程においては、特に「監査報告」に関する議題が多く取り上げられた。市長の福田良彦氏は、「各監査に関して、地方自治法に基づく報告を行います」と述べ、4件の監査報告が行われた。特に、例月出納検査の結果や、定期監査の結果などが詳細に報告され、市の財務状況における透明性が強調された。
さらに、教育長の守山敏晴氏は、「令和2年度の教育委員会の点検及び評価について報告いたします」とし、14事業の評価結果を発表した。その中で、全体の14事業がA評価であり、B評価の2事業が存在することが明らかにされた。この結果は、地域に根ざした教育施策の改善がなされたことを示している。
また、令和2年度の財政の健全化判断比率も報告された。國廣光秋総合政策部長は、「実質赤字比率は、早期健全化基準を大きく下回る善財政だ」と強調し、市の健全性が維持されていることを報告した。
一方で、今回の議題には公務上の事故に関する専決処分が数多く扱われた。守山教育長は、公務中の事故の詳細を説明し、関連する賠償金に関する報告を行った。その中で、強風により倒れた防球ネットが、近隣の車両に被害を与えた事例が目立った。この事故に関連して、施設の安全確保策が求められる事態が発生した。
これに伴い、教育現場における安全対策の重要性が再度認識され、「事故を防止するために、しっかりとした点検を行う」と述べられ、議員からも安全に対する強い意見が寄せられた。市内小・中学校の職員に対し、事故防止の徹底が求められている。
議会は、これらの議題においても活発な質疑応答が展開され、市民に必要な情報が提供されている姿勢が伺えた。