令和5年第6回岩国市議会定例会が11月28日に開会し、会期が12月22日までの25日間と決まったことが確認されました。
会議では、一般会計の補正予算や特別会計の補正予算についての議案が上程されました。特に、令和5年度岩国市一般会計補正予算(第5号)では、人件費の調整や事業の進捗に合わせた経費の調整が行われるとのことで、総額は787億912万6,000円に上るとされています。
市長の福田良彦氏は、国庫支出金の追加計上やふるさと寄附金の増加を見込んでいることを述べました。さらに、教育・福祉関連においても愛宕放課後児童教室などの拡充が含まれており、地域の福祉施策への影響も期待されます。これに関連し、一般会計補正予算は約7.5%の増となる見込みとのことです。
一方、令和5年度の水道事業会計補正予算(第1号)も議題として取り上げられました。市の水道事業管理者である辻孝弘氏は、収益的収支の調整が行われることを説明し、支出の見直しが実施されるとしています。また、収入は約25億4,436万9,000円、支出は約21億8,821万4,000円と報告され、今後の財政状況にも影響を与えそうです。
さらに、議案第83号では、岩国市の自然環境と再生可能エネルギー発電事業との調和を図るための条例が提案され、市民と環境の両立を目指す取り組みが進められることが確認されました。環境部長の神足欣男氏は、2050年までのカーボンニュートラルを目指す施策の重要性を強調しました。
最後に、静風園設置条例の廃止が提案され、老朽化問題や地域福祉の見直しが求められる中で、今後の養護老人ホームの在り方についても改めて地域への説明責任が問われています。今後の議論が注目されます。