岩国市では、令和4年9月定例会において、錦帯橋の世界文化遺産登録に向けた取り組みが報告された。
市長の福田良彦氏は、錦帯橋の登録活動の進捗状況について説明し、顕著な普遍的価値の確認や真実性に関する国内外の専門家の意見を踏まえた取り組みが進行中であると述べた。
提案書には、錦帯橋とその周辺地域の文化的景観が含まれることが重要視されており、その保存管理は名勝錦帯橋保存活用計画に基づいて行われている。
特に、市内観光地としての活用における錦帯橋の価値は高く、観光客に向けたアクティビティの企画とともに、地域の住民にも理解を深める活動を強化する方針が示された。
一方、地域コミュニティとの連携も重要で、観光施設や地元の歴史的名所との相乗効果を活かし、訪れる観光客に対してそれらの価値を伝える取り組みを続けている。
また、錦帯橋の管理や保全についての方針が整備され、橋梁の定期点検を実施することで、健全度を常に把握する仕組みが確立されている。
次に、おむつが必要な高齢者への支援策に焦点が当てられた。福祉部門の担当者は、在宅で常時失禁状態にある65歳以上の方に対し、月額3,000円のおむつ給付券を交付していると説明した。しかし、医療保険下で入院している場合については、実費負担となるため、その助成制度に関する見直しも検討されるべきとの意見が出た。
さらに、退職後の教員の人材活用については、経験豊富な教師が教育現場への復帰に貢献する方策が進められており、再任用制度などの具体的な形で実施されているが、その効果については今後の継続的な取り組みが必要とされる。この内容は将来的に教育の質を向上させるだけでなく、若手教員の育成環境にも寄与することが期待されている。