岩国市議会、一般質問で高齢者施策と教育環境整備を議論

令和3年3月5日、岩国市議会第2回定例会が開かれ、出席議員の声が会議室に響いた。議題に上がったのは議会録署名議員の指名や一般質問。この会議では、特に高齢者福祉や教育の充実がテーマに挙げられ、多くの議員が関心を寄せた。　まず、武田伊佐雄議員は高齢者が安心して生活できる環境づくりについて質問した。武田議員は「高齢者活き行きサポート事業は昨年から実施されているが、ターゲット年齢が75歳以上に変更され、利用者数が増えてきた」と述べ、事業への配慮を求める声を上げた。市長の福田良彦氏は、「最大で6583人にタクシー券を交付し、より多くの高齢者に利用していただけるよう努めている」と答弁した。　次に、教育環境の整備にも焦点が当てられた。武田議員は給食の提供状況について尋ね、中央学校給食センターの整備計画に言及した。福田市長は、「現在、全小・中学校に毎日約1万食の給食を提供しており、地域協育ネットを活用した取り組みも進めている」と説明した。教育長の守山敏晴氏は、給食満足度調査を行っていることも併せて伝えた。　さらに、中心市街地の活性化と中山間地域の振興についても議論が交わされた。武田議員は、(仮称)山口県東部産業振興センターの整備計画について質問し、山本辰哉議員は、各幹線道路の整備状況についても確認した。市長は「進捗状況については各期成同盟会と連携し、早期完成を目指している」と語った。　この会議では、さまざまな視点から市の施策の在り方が議論された。多くの市民に恩恵を届けるために、市には引き続き具体的な施策の実行を期待したい。