令和4年12月12日に開催された岩国市議会の第6回定例会では、一般質問が実施された。この中で、様々な重要事項が議論された。
特に注目された1点目の内容は、岩国市が住民の健康維持に向けて推進する「健康づくり計画」についてである。市長の福田良彦氏は、健康寿命を延ばすためには、生活習慣を改善することが重要であると述べた。特に、運動の重要性や食生活の改善に取り組む市民の意識向上が求められていることが強調された。市として、地域の医療機関や支援団体と連携し、健康づくりの啓発活動を実施する方針が示され、地域住民の健康への関与を高めていく方針が提示された。
また、特定の地域の住民に向けたインクルーシブ遊具の設置計画も提案された。愛宕山のふくろう公園や、黒磯の新たな交流テラスなど、障害の有無にかかわらず遊べる環境作りが進められている点において、地域の活性化と若年層の参加が期待されている。
次に、防災・減災対策についての質問も重要な議題として取り上げられた。特に注目を集めたのは、灘地区の避難指定場所や避難経路の確保の重要性であった。市では、災害時における避難者に対する支援体制を強化する意向を示し、地域住民が自発的に運営に関わる仕組み作りを進める方向性が示された。
議会では、米軍基地の影響についても議論が交わされ、住民への騒音問題や安全対策について、新たな施策を要望する声が上がった。また、基地の機能強化や、国際線就航を促進する施策についても期待が寄せられた。市長は、国際的な交流の必要性に触れ、今後も基盤整備を進めることを約束した。
最後に、議会の中で意見を求められていた辰市の温水プール「グリーンオアシス」の運営に関する質問も取り上げられた。市は、維持管理にかかる予算を今後どう確保していくかについて、住民や議会の理解を得ながら進めていく意向が表明された。
このように、今回の定例会では、市民の福祉、健康増進、防災対策、及び地域活性化に向けたさまざまな取り組みが討論され、今後の方針が確認された。市民との対話を重視し、持続可能な地域づくりを進めることが求められている。