令和5年6月15日、岩国市議会は第3回定例会を開催した。会議は、出席議員28名をもって成立し、議事日程に従い進行されることとなった。今回の会議では、一般質問が中心に行われ、多くの議員が市民生活に密接にかかわるさまざまな課題について意見を交わした。
特に、注目を集めたのは、姫野敦子議員の環境問題に関する質問で、亀岡市のプラスチックごみ対策を引用しながら、岩国市におけるプラスチック削減の必要性を提起した。議員は、地域に漂うプラスチックごみが海洋環境に与える影響を指摘し、地域住民の意識向上を図るための具体的施策を市に求めた。福祉部長の中本十三夫氏は、タクシー会社への集計機貸出しに関する答弁を訂正し、今後の強化策についても期待されるとの姿勢を示した。
また、圧倒的に多い通告数の中で、公共交通の改善を求めた議員もおり、バス減便による市民生活の困難に対する対応を市長に問う場面もあった。市長は、現状の公共交通計画に基づき、運転手不足問題等に対処するための施策を進める意向を示した。
さらに、姫野議員は、地方公共団体の広報の魅力向上や市民参加型の情報提供体制の必要性を強調。教育長は、情報提供コーナーの充実について、今後の改善の必要性を認めた。特に、教育現場における生理の貧困問題に関連した提案もあり、教育委員会の関与が重要視された。
その後、8番議員は、公共施設や廃校施設の利活用について具体的な施策を求め、現在の維持管理の状況を確認した。議議員は地元の意見を基にした活用策の必要性を訴え、地域資源の活用を促進する旨の意見を述べた。市も、公共施設の有効活用を図る方針を強調し、今後の展望について言及した。
これに伴い、次のステップとして、公共施設や廃校施設の有効活用に向けたアクションが期待されている。岩国市の未来に向けた課題解決のため、議員たちの活発な議論が続いた。