岩国市議会の令和4年第1回定例会が3月8日に開催された。
議題は多岐にわたり、一般質問では地域の環境問題から教育、そして災害対策まで幅広い内容が議論された。
プラスチック資源の循環促進が重点課題として取り上げられ、越澤 二代議員はその重要性を改めて強調した。新たに施行される法律に基づき、プラスチック使用製品の分別収集や資源化の取り組みを進める必要があるとし、市の対応と今後の分別収集体制について具体的な質問を行った。環境部長の藤村 篤士氏は、法律に基づく新ルールや市民への周知を進めると回答し、プラスチックの効果的な資源活用を誓った。
また、自販機リサイクルボックスの異物混入問題についても言及された。越澤議員は、回収されるペットボトルに異物が混入することで、リサイクル率が低下していることを指摘し、名古屋市との共同調査など新たな取り組みを提案。環境省の資料を引用し、全国的なプラスチックごみ問題への認識を深めた。
さらに、ジェンダーレス制服導入についても質問があり、地域における多様性の理解が進むことの重要性が強調された。教育長の守山 敏晴氏は、地域のニーズを考慮し柔軟な対応を行う意向を示し、今後の進展に期待が寄せられる。
また、地震や津波への事前対策の重要性が再確認され、南海トラフ巨大地震のリスクが高まっている中での具体的な防災対策が求められている。危機管理監の桝原 裕司氏は、地震発生時の迅速な情報提供体制の強化や、住民参加型の避難訓練の実施を通じて市民の防災意識を向上させる方針を打ち出した。
美和町のメガソーラー計画についても言及され、地域住民からの不安の声が上がっている点が取り上げられた。工期や環境への影響、税収の活用法に対する議論も活発化し、地元の人々が安心して暮らせるよう、具体的なサポートを求める声があった。
加えて、美和斎場の廃止に伴う対応や跡地利用については、地元住民や業者への周知の重要性が再確認された。文化的風土を大切にしつつ、地域の活性化に向けた取り組みが求められる中、市長の福田 良彦氏は全体的な地域活性化に向けた協力を宣言し、未来へのビジョンを示した。この会議を通じて、住民の声を反映した施策が求められ、今後の進展に期待が寄せられる。