令和3年12月9日に行われた第7回岩国市議会定例会での一般質問では、複数の議題が取り上げられた。今回は特に風力発電計画、街路樹管理、そして斎場整備計画に注目したい。
最初に、風力発電計画についての質疑が行われた。この計画は、最大出力141,900キロワットとなる予定で、周南市、岩国市、島根県吉賀町を含む区域に33基の風車が設置される予定である。環境影響評価法に基づき、地元住民や専門家の意見が重要となるが、議会での審議の中では、環境への影響への懸念が示された。岩国市は、環境への影響を少なくするために、地域の声をしっかりと事業計画に反映させる必要がある。また、その結果として、錦川の美しい景観や水源保護へも配慮する姿勢が求められている。
次に、街路樹の管理に関する質問が浮上した。この件についても慎重な対応が要求されており、強剪定が行われることで地域住民の感情が影響を受けていることが指摘された。街路樹の適切な管理は、市の景観や市民の生活環境に重要であり、果たしてどのような姿勢で臨むべきかといった討論がなされた。特に市長は、街路樹が町の印象を大きく左右することを強調し、地域住民に寄り添った管理が求められることを認識しているとのことだ。
さらに、斎場整備についても質疑が進行した。美和斎場が令和4年3月に廃止されることに対し、地元住民からの要望が続いており、斎場存続の可能性についても検討されている。市は、継続して重要な役割を果たすため、斎場の適正な管理・運営を行う意向を示しており、地域住民の意見を反映する姿勢が求められる。
加えて、玖北地域における少子化対策も専門的な訴求が行われ、次世代の教育環境や定住促進策について具体的な提案がなされることが期待されている。特に、今後の地域振興について考える必要があり、多方面でのバックアップが求められている。
最後に、通学路の安全確保についても大きな関心が寄せられ、この問題に対する迅速な対策と誠実なコミュニケーションが求められた。議会は多数の問題を抱えながらも、特に市民の安全と地域の活性化に向けた姿勢を見せている。