岩国市では、令和5年第5回臨時会が11月16日に開催された。
そこで、市内で発生した公用車の事故に関する専決処分の報告が複数行われた。まず、環境部長の神足欣男氏が報告第20号を行い、7月25日に行われた交通事故の詳細を述べた。
この事故では、環境事業課の職員が公用車を後退させる際に、停車中の原動機付自転車と接触。市側は100%の過失を認め、相手方に賠償金6万790円を支払ったことを伝えた。
次に、健康医療部長の片塰智惠氏による報告第21号では、6月16日に発生した公用車の事故について説明された。こちらも過失が100%で、相手方に29万1,874円の損害賠償金が支払われた。
さらに、産業振興部長の加納芳史氏が報告第22号を行い、5月18日に市が管理していた樹木の枝が落下し、相手方の車両に損害を与えた件を報告した。市は再度100%の過失を認め、相手に24万480円を支払ったという。
これらの事故を受け、市は公用車運用に関する安全対策の強化を約束した。市側では、事故防止策を講じることを重視する見解を示している。
また、全会一致で可決された議案第73号についても触れた。これは、固定資産所有者確認の際に発生したトラブルに関する和解内容である。
総合政策部長の國廣光秋氏は、説明不足から誤解が生じ、司法書士に依頼した経緯を紹介した。
和解金として1,200円を支払うことになり、市は今後のチェック体制を見直す必要があるとした。これは、早期に問題を解決したい意向の表れである。
また、この臨時会では副議長の辞職許可と新たな副議長選挙も行われ、松川卓司氏が新副議長に選出された。議長の桑原敏幸氏は、選任後の挨拶の中で、新副議長に今後の運営に期待する旨を述べた。
様々な議論が行われた今回の臨時会では、市民の安全を強化する施策や、議会運営の良化についてが主なテーマとなった。