令和元年第3回岩国市議会定例会が、8月30日に開会し、重要な議案が議題として上程された。中でも、「議員辞職勧告決議」の議案が大きな注目を集めた。
特に、石本崇議員に対する辞職勧告は、本年7月17日に発生した暴力事件を受けたものである。議案を提案した松本久次議員は、発言の中で市議会議員の高い倫理観と行動規範を求め、「暴力という手段に訴えたことは、市議会議員としての自覚に欠ける」と述べた。
質疑の際、細見正行議員が示した法令遵守の重要性についても踏まえ、他の議員らも活発な意見を述べた。松本議員は、現職市議会議員が現行犯逮捕されたこと自体が「市議会の名誉を傷つけた」と強調する一方、前提となる法律に基づいた議論が必要だとの意見も存在した。これを受け、反対意見が根強い中、最終的に決議案は可決された。
また、会期の決定に関する議事は、9月27日までの29日間とすることが確認された。更に、岩国市土地開発公社やいわくにバス株式会社など、経営状況に関する報告も行われた。いわくにバスに関しては労働基準監督署からの指摘を受け、適切な対応が求められていることが明らかとなった。
加えて、監査報告や財政情報も詳細に報告された。特に、平成30年度の財政の健全化判断比率については堅調な結果が示され、岩国市の財政が健全であることが確認された。これにより、今後の施策の基盤が強化される見通しとなっている。
議会では次回の本会議に向けて、一般質問が行われる予定だ。これに関連して、各議員からさまざまな提案や意見が期待されている。