令和4年6月14日、岩国市議会第3回定例会が開催され、様々な一般質問が行われた。今回の議題には、美和町に設置されるメガソーラーに関する協定や、水質検査でのヒ素の検出問題、また市内産木材の利用促進が含まれている。
まず、美和町のメガソーラーに関連する進捗状況について、福田市長が報告した。現在、駐地開発会社との協定が締結され、発電実績は住民の期待を超える結果を期待しているとのことだ。しかし、地域住民からの反対意見もあり、これに対し国と連携し説明責任を果たすことが重要であると強調された。また、環境への影響に配慮した運営の継続を通じて、地域振興も目指していくとした。
次に、水質検査の件が取り上げられ、検査結果に基づいてヒ素が検出された事例が報告された。この結果が地域の飲料水や周辺環境に与える影響に関して、市長は詳細な情報蓄積の重要性と随時報告の必要性を議会に訴えた。市は今後も市民への情報提供や、環境保全に努める姿勢を貫くことが求められる。
さらに、片岡議員からは市内産木材の利用促進について質疑が行われ、これまでの施策や教育施設での木材使用状況が説明された。市では木材利用を増やすために公共建築物への適用の拡大を目指しており、地域産業との連携強化による木材の地産地消にも取り組む。
このように、岩国市議会は「持続可能な地域社会」の実現に向けて、市民の声に耳を傾けつつ、様々な施策を練り上げている。市長は今後も地域のリアルな声を反映し、政策に活かしていくことを目指すとした。