令和2年3月6日、岩国市議会の定例会において市長の福田良彦氏が新型コロナウイルス感染症の対応に関する報告を行った。市長は、市民の健康と安全を確保することを最優先に考え、感染拡大の防止に全力で取り組むことを強調した。特に、感染者数が増加していることから、市及び県と連携を図りながら適切な情報提供を行い、一般市民への注意喚起を促進した。また、学校や公共施設においても厳重な注意が必要であるとの認識を示した。
議事の中では、特に「飼い主のいない猫の殺処分ゼロを目指す取り組み」についての新制度が浮上した。この制度は、地域猫活動を通じて飼い主のいない猫を減らすことを目的としている。市は、不妊・去勢手術を行った猫の耳に「V字カット」を施すことで識別可能にし、地域住民に適正飼養を啓発することにも注力していることが説明された。この取り組みの実施にあたっては、地域住民との信頼関係の構築が重要であるとの意見も出された。
また、岩国市が掲げる「まち・ひと・しごと創生総合戦略」について、人口減少に歯止めをかける施策が進行中であると報告された。特に注目されるのは、地元企業との連携を強化し、新たな事業機会を創出しようとする取り組みである。近年、観光客数の減少が続いており、地元の観光資源を見直すことや、インバウンド誘客を図る施策が急務であるとの認識が示された。これに伴い、5つの基本目標に基づく施策の推進が更に求められる。
さらに、子供向けに自分が何をすればよいのかを理解するための防災教育活動を推進する考えも表明された。これまでの防災教育の取り組みの他に、地域住民が参加する形でのマイ・タイムラインのような個々の行動計画も効果的であるとの見解も示された。