令和3年2月5日、岩国市議会臨時会が開会され、公用車の事故に関する専決処分の報告や令和2年度一般会計補正予算が審議された。一般会計補正予算に関して、市長の福田良彦氏は新型コロナウイルスワクチン接種に関連する経費を計上したことを強調した。
市長は、ワクチン接種が医療従事者から65歳以上の高齢者へと広がる方針であり、そのために必要な予算額6,144万9,000円を計上する旨を説明した。
この補正予算は、新型コロナウイルス接種事業を実施するための国庫補助金を活用し、高齢者への優先接種を早急に実施する体制の整備が目的である。市内の医療機関での接種や、集団接種を行う予定で、各種費用も考慮されている。
また、議員からの質疑では、接種体制について多くの意見が交わされた。特に、接種を希望する高齢者施設等の職員への優先接種を求める意見があり、保健担当部長の木原眞弓氏がその方針を支持した。市長は、接種を希望する高齢者に対して迅速な対応が求められるとの考えを示し、特にクラスター発生のリスクを最小限に抑えるため、同施設の職員と入所者の同時接種の必要性を訴えた。
会議では、ワクチン接種に関連する情報提供や、コールセンターを通じた問い合わせに関する施策の整備についても議論された。市は、予約の便宜を図るために、単独でのシステム構築だけでなく、県内の他市との連携を考慮する必要性も提起されている。市民への情報提供を強化し、問い合わせ窓口を設けることが重要視されている。