令和2年第1回岩国市議会定例会が2月26日に開催され、議事日程が設けられた。議長の藤本泰也君は、所定の出席議員があることを認定し、会議成立を宣言した。
今回の会議では、さまざまな議題が議論された。まず、会期については、本日から3月24日までの28日間と決定された。続いて、諸般の報告では、議長会に関する報告が行われ、全国市議会議長会基地協議会の総会において、藤本君が会長に就任したとのことが伝えられた。
特に注目されたのは、令和元年度岩国市一般会計補正予算（第3号）の専決処分についてである。市長の福田良彦君は、道路等復旧事業として、過年度発生公共災害に関連する予算措置が必要となり、1億1,919万2,000円の繰越明許費を設定したことを報告した。この工事は予定よりも難航していることから、安全性を確確保するために手法を見直さなければならず、工事の完了が困難になる恐れがあると述べられた。
公用車の事故に関する専決報告も行われ、事故発生時の詳細や賠償金についても説明された。福田君からは、本市の公用車の事故防止に向けた取り組みが今後も続けられることが強調された。特に、県内での感染状況を受けた新型コロナウイルス対策についての報告もあり、行政が対策本部を設立したことについても触れられた。
最後に、令和２年度一般会計予算についても話題に上った。これに関して福田市長は、税収の減少に伴う厳しい財政状況を報告するとともに、適切な施策実施により地域経済の振興に努める考えを示した。少子高齢化や人権擁護に関する事項も議論され、岩国市の選択と集中策が求められる中、それに関する提案や意見が交わされた。市長はさらに、さまざまな事業に対する具体的な方針を明確にし、地域振興に繋げばられるよう期待される。