令和2年9月11日に開催された第5回岩国市議会定例会では、廃棄物処理基本計画、有害鳥獣対策、静風園の建てかえ、市民プールの運営方針についての一般質問が行われた。特に、岩国市の一般廃棄物処理基本計画については、環境部長の藤村篤士氏が具体的なデータを含め説明した。
この計画に関連して、武田伊佐雄議員からは収集ごみの性状や資源化の成果についての質疑があり、環境部門でのリサイクルの状況が示された。議員は、コロナ禍における家庭での廃棄物増加を指摘し、家庭から排出されるごみにおける適切な分別が資源化の品質向上に貢献していることを強調した。
加えて、議員は有害鳥獣対策についても質問し、周南市でのクマによる襲撃事件について言及。農林水産担当部長の槙本新次郎氏は、クマの目撃情報に基づく市の対策について詳細に説明した。この件に関し、住民の安全を守る必要性を述べ、迅速な対応を誓った。
さらに静風園の建てかえについては、地域の要望が高まる中、これまでの経緯や土地取得の難航について議論された。利益が出ない運営が続く中、必要な施設の整備が急務であると認識された。
最後に市民プールの運営方針についても触れられ、コロナ感染防止策を講じつつ開館する意向が示されたが、今後のプール整備に関しての議論が重要であるとされ、地域のニーズに応える施設運営の重要性が改めて認識された。議会は、より良い環境づくりを目指す方針を強調し、次回の会議に向けての課題を整理していく姿勢を見せていた。