令和3年2月24日、岩国市議会は第2回定例会を開催した。
議事の冒頭では、会議録署名議員が指名され、以降の議案審議が進められた。会期は本日から3月24日までの29日間と決定された。議題には、岩国柱島海運株式会社の経営状況についての報告が含まれており、細見正行君は、同社の存続可能性に懸念を表明した。具体的には「毎年赤字経営が続いており、経営の健全化についてどのように取り組んでいるのか」と質疑したところ、加納健治総合政策部長は「経営健全化方針を策定し、収入の増加と支出の抑制を図っている」と回答した。
さらに、2020年度の一般会計補正予算が議題となり、福田良彦市長は「退職手当の追加計上や国庫補助に係る事業費の計上が主な内容」と説明した。続いて、2021年度の予算案が提出され、長岡辰久君は、教育や医療、福祉に対する支援の強化について質問し、福田市長は「市民の安心・安全を確保するため、引き続き取り組む」と強調した。
その他、介護保険条例や国民健康保険条例の改正に関する議案も審議された。特に、介護保険に関しては高齢者の負担軽減策が示された。
新型コロナウイルスの影響が色濃く残る中、経済対策や医療体制の充実などが今後の重要課題として挙げられた。特に、ワクチン接種の円滑な実施と地域医療機関との連携強化が求められている。
最後に、議案の採決が行われ、全ての議案が通常通り審査に付託されることとなった。議会は市民生活に密接な影響を及ぼす事案に関して、鋭意検討を続ける方針を示した。