令和4年9月に開催された印南町議会定例会では、様々な重要な議題が取り上げられた。
会議では、地籍調査の進捗状況に関する質問があり、建設課長は、今年度末までに町全体の調査を完了させることを目指していると述べた。特に、紀ノ郷のような別荘地では世代交代が進んでおり、立会人の記憶が曖昧にならないよう早急な調査が求められている。地籍調査は国土調査において重要であり、正確に記録を残す必要がある。
また、避難センターの設置を巡る質疑もなされた。中山王子に設置された防災備蓄倉庫は一時的な避難場所として機能するが、災害発生時には地区内に指定された避難所が存在することが強調された。一方で、島田地区内に高台の避難センターの設置が求められており、行政は今後の検討課題として挙げている。
防潮林の管理についても討議され、道路に隣接する防潮林は町が管理しており、地域住民が草刈り等の管理作業を行っている。草刈り作業に伴う事故に対する危険性が指摘され、県への要望も含め、整備の必要性が議論された。
さらに、議会では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況についても言及され、感染者数は減少傾向にあるとされたが、引き続き警戒が必要とされている。教育長は学校などの現場で感染対策がしっかりと行われているとしつつ、感染拡大防止に関する検査体制の強化も重要であると強調した。
最後に、ふるさと納税に関する質疑では、議員からの質問に対し、企画産業課長は現時点での寄付額は昨年度の倍増となっていると報告した。今年度の目標は1億円であり、年末に向け多様な施策を講じていると述べた。