令和5年第3回印南町議会定例会が開催され、教育や災害対策といった重要なテーマが討議された。
まず、タブレット授業の拡大推進について、黒井美晴議員が印南町の教育現場でのタブレット利用状況を尋ねた。教育長は、印南町でのタブレット使用率が75%であると答え、これは和歌山県の38%を大きく上回る。教育長は、県教育委員会とも連携し、タブレット活用を進める姿勢を示している。加えて、タブレットは思考力や判断力を育むための重要な道具であり、積極的に利用を促進する意義を強調した。さらに、黒井議員からの提案で、宿題にタブレット学習をもっと取り入れ、子どもたちが積極的に活用できる機会を増やすべきという意見に対しても、教育長は理解を示した。
次に、農地等災害復旧支援事業に関する質疑が交わされた。これは、特に小規模農地において発生した土砂の撤去を支援する取り組みである。黒井議員が恒久化を求める中、企画産業課長は、今回の支援事業は国の基本方針に従い、必要に応じた対応を行うと説明し、恒久的な実施は未定であることを明らかにした。
自然災害の発生頻度が高まる中で、黒井議員は、より安定的かつ持続可能な支援策が求められると訴えた。災害時の迅速な対応や復旧支援の重要性が再確認された場面であった。