令和5年3月定例会が開催され、印南町の2023年度一般会計予算が提案された。
総額は55億6078万1000円であり、昨年度に比べて9億4136万7000円の減少となる見込みである。今後の町づくりを見据えた重要な予算編成が進められていることが伺える。
総務課長は「令和5年度は「住民とともに築く、希望あふれる郷」をテーマに、未来への投資を着実に進める機会である」と強調した。この基本方針に基づき、地域住民の期待に応える施策の実施を目指すという。具体的な予算内容には、切目橋架替事業や民間賃貸住宅建築補助事業など、これまでとは異なる新たな事業も見込まれている。
歳入では、町税が601万1000円減少する見込みで、主に個人住民税の減少が影響している。対して、法人事業税交付金は520万円の増加を見込んでおり、ある程度の税収確保が図られている。また、地方消費税交付金は4700万円の増加に加え、ゴルフ場利用税交付金も500万円の増加が見込まれており、多様な収入源が期待されている。
歳出面では、総務費が4195万2000円の減少を示し、固定資産評価更新業務委託料が完了したことが要因として挙げられる。一方、土木費は切目橋架替事業をはじめ、必要なインフラ整備に向けて1億1338万9000円の増が計上された。このことから、町の発展を支えるための積極的な投資が実施されることが期待される。
また、議長は3日間の議案精査を提案し、「異議なし」との声が上がった。町議会は引き続き、議案の可決に向けて進められる見通しである。本日までの会議はここで一旦終了し、今後の議論にも注目が集まる。