令和2年3月、印南町議会では第1回定例会が開催され、いくつかの議案が審議された。
まず、会議は議長の挨拶から始まり、出席議員による確認が行われ、定足数に達していることが確認された。
本会議の主要な議案として、印南町分課設置条例の一部改正が挙げられた。総務課長の説明によれば、この改正は住民ニーズや行政課題に的確かつ効率的に対応するために行われるものとのこと。具体的には総務課、税務課、企画政策課、産業課の業務が再編成され新たに「企画産業課」が設置される。
ただし、この再編成には議員から異論も出ており、特に「政策課」の名称順についての疑義が指摘された。藤本良昭議員はこの改正に対して、名称の先後でどちらが優先されるのか疑問を呈し、印南町の根幹である農業を重視する形での名称決定を求めた。また、岡本庄三議員も新しい形態における業務のバランスについて懸念を示し、過度な業務負担がかかるのではないかとの意見を述べた。
続いて、印南町駐車場設置条例の一部改正が提案された。これにより、印南駅前に新たに駐車区画が設けられる運びとなる予定だ。駐車場利用料金の見直しも行われ、普通車用が月額3,500円、軽自動車用が月額3,000円と定められた。
さらに、印南町監査委員条例や水道事業に関する条例の改正も議題に上がり、地方自治法の改正に伴う所要の変更が行われた。これらの改正は、適切な監査制度を構築するために重要な要素とされている。
その後、令和元年度の補正予算が続々と審議された。健全な財政運営が今後も求められる中、慎重な審議が行われた。
全体を通じて、各議案について活発な議論が交わされ、町のさらなる発展に向けた大切な一歩として位置づけられる内容であった。議決の結果、ほとんどの案は可決され、印南町の施策が今後どのように進展していくのかが注目される。