令和5年第4回印南町議会定例会は、これまでの議案審議を経て、今後の町政運営に向けた重要な決定を下した。
議会では令和4年度の各種決算の認定や、福祉関連の条例改正が主な議題となった。特に国民健康保険事業や後期高齢者医療事業に関しては、保険税の負担が増加している一方、住民への負担軽減策が求められている現状が、議員たちの間で活発な議論を引き起こした。
印南町の国民健康保険事業特別会計決算について、榎本一平議員は賛成の立場で討論し、県からの納付金増加に対し国からの補助金が求められると訴えた。
また、後期高齢者医療特別会計についても、多くの議員が高齢者の医療への配慮を呼びかけた。特に松本議員は、国が医療費にしっかりとした補助金を出す重要性を強調した。高齢化が進む中、医療制度への公的負担の在り方が改めて注目されている。
令和5年度の一般会計補正予算についても、全会一致で承認され、住民税非課税世帯に対する臨時特別給付費の支給が盛り込まれた。この施策により、印南町の各世帯への直接的な支援が期待されている。政府からの支援金が約8,000万円程度見込まれており、それにより多くの世帯が恩恵を受けることになると考えられる。
議会を通じて、清水議員が提案した新たな農業支援策や福祉施設の充実についても賛同の声が寄せられた。地域の特性を考慮し、今後の町の発展に寄与するための積極的な施策が求められている。
最後に、議会での成立議案は、それぞれの事業が町民の生活向上に寄与することを目的としている。議会の皆様が一丸となって進められることを期待したい。今後、町内の各施策が実現され、町民にとってより良い環境が整えられるよう、引き続き努力していく所存である。