令和4年6月に開催された印南町議会定例会では、主要議題として新型コロナウイルス感染症対策や人事管理、防災対策についての報告が行われた。
町長は、感染者数が減少傾向にあるものの、依然として緊張感を持ってワクチン接種を進める必要があると強調した。
特に、60歳以上や基礎疾患のある方を対象にした4回目の接種を6月30日から順次実施する方針を示した。さらに、生活者や事業者への支援策も検討しているという。
また、職員の人事管理についても報告があり、新たに7名の新規採用が行われ、全職員数が86名となったことが明らかにされた。町長は、若手職員が多く、フレッシュな組織が形成されていることに期待感を示した。職員の働き方改革については、ノー残業デーの実施などの取り組みが続けられることが確認された。
防災対策については、印南地方地区の排水ポンプが完成したことを報告し、今後のゲリラ豪雨に備えた対策が強調された。地域の安全確保を目的に、常設ポンプの整備に取り組み、関連予算も本議会にて承認を求めている。
さらに、福祉分野では新たな障害者多機能型事業所「陽」の開所が発表され、地域での障害者支援が進んでいることが確認された。特に、施設は安心して利用できる環境に整備されており、地域の福祉の充実が期待されている。
最後に、令和3年度の決算報告が行われ、一般会計は黒字であるが、国民健康保険事業特別会計では赤字決算となっていることが伝えられた。この状況を受けた補正予算の必要性も強調され、今後の財政運営について議論が進む見通しとなった。