令和2年第1回印南町議会定例会の第4日目が開かれ、議案第16号の令和2年度印南町一般会計予算が議題となった。
総務課長の説明によると、歳入歳出予算の総額は50億8,825万9,000円で、前年度比で6,776万4,000円の増加となっている。
本年度の概要として、印南町は「住んでよかった印南町」を掲げ、その実現に向けた施策を展開する必要性を強調した。
この成果が問われる年でもあり、機動的で効果的な施策が求められる。
主な予算の内容には、ICT教育環境整備事業や小学校トイレ改修事業などが含まれており、特に教育分野への投資が顕著である。これにより、令和2年度は前年度に比べ1.3%増の予算措置が図られ、成長と発展を目指す姿勢が表れている。
総務課長の発言によれば、「安かろう・よかろう」をモットーに事業を厳選し、必要な施策を進めていく考えである。この中で、印南町未来投資事業の推進が特に重要視されており、地域内でのビジネス促進や、若者の定住促進につながると期待されている。
さらに、歳入については町民税と固定資産税が含まれており、特に法人事業税交付金が新設された点が注目される。これにより、税収が安定することが見込まれている。また、社会福祉事業への投資も評価が高いとされ、特に老人福祉費や児童手当といった分野の充実が図られている。
反対に、環境性能割については減額が見込まれており、今後の見通しが不安視される点も議論された。議会は、効果的な運営を意識しつつ、次回の議案精査に向け休会を決定した。
次回の会議日程は23日であり、議案の審議が続いていく。議長は、今回の予算が印南町のさらなる発展につながることを期待し、議論が白熱することが望まれると述べている。
今後も議員からの意見聴取を通じて、地域の実情に合った予算配分がなされることが求められている。