令和6年3月14日、小笠原村にて第1回定例会が開催された。
本会議では、令和5年度の各種補正予算が議題に上がり、全ての議案が原案通り可決された。
特に注目されたのは、令和5年度小笠原村後期高齢者医療特別会計補正予算に関する報告だ。
村長の渋谷正昭氏は、歳入歳出予算に761万8,000円の増額を提案。
これにより、予算の総額は4,275万9,000円になる。
必要な理由として、東京都後期高齢者医療広域連合関係区市町村負担金の支出を挙げ、議会の承認を得た。
その後、議案第1号の小笠原村村税条例の一部改正が上程された。村長は、地方税法に基づいた所要の改正を説明。特に、令和6年能登半島地震に関連する雑損控除額の特例が中心となるとのことだった。この議案も異議無く可決された。
続いて、議案第2号として小笠原村事務手数料条例の一部改正があり、手数料の額の設定変更が提案された。これには、犬のマイクロチップを鑑札とみなす件が含まれており、関連の法律改正に準じたものだと強調した。
さらに、議案第3号では文化財保護条例の改正があり、文化財保護審議会の委員任期が2年から3年に延長されることが説明された。これにより、経験と専門知識の蓄積を図る意図が示された。
議案第4号の消防団条例改正では、成人年齢の引き下げに伴い、消防団員の入団年齢が18歳以上に変更される。村長は、未成年の参加促進の意義を語った。
議案第5号では介護保険条例の改正が提案され、所得再分配機能が強化されることで、低所得者の保険料の上昇抑制を目指すとの説明があった。特に、保険料段階が9段階から13段階に増加するとのことだ。
その後、愛玩動物に関する条例の改正案が提出され、猫の登録手数料の廃止や、犬へのマイクロチップ装着義務化がカバーされた。
多くの議案が迅速に審議され、その結果、全ての提案が賛成多数で可決されたことが印象的だった。また、予算特別委員会の設置が決定され、続いて議案の更なる検討に向けた協議も行われる見通しだ。